映画「君がいた夏」より
君がいた夏
この映画「君がいた夏」は、昔、木村拓哉が出ていたテレビドラマにも、同じタイトルが使われていましたね。
何とも、郷愁をかきむしられるような良いフレーズです。
それと、この映画のタイトルは、映画「おもいでの夏」を連想させます。
実際、この映画「君がいた夏」の海辺の風景は、「おもいでの夏」と重なりますね。
ストーリー展開も、イントロの部分や中身も、似ているように感じます。
しかし、ラストシーンは、何か不自然に明るい中途半端な終わり方でした。
ちょっと中途半端な印象。
色々と試行錯誤したんでしょう。
全体として、良いところとそうでないところが混じり合った映画の印象です。
ジョディ・フォスター
この映画は、何といっても、ジョディ・フォスターですね。
アメリカ映画界のトップスターです。
アカデミー主演女優賞も、二回受賞。
話題作も、色々あります。
13歳の時に映画「タクシードライバー」で少女の娼婦役を演じ絶賛されました。
その他にも、「告発の行方」「羊たちの沈黙」等々。
それに、ひじょうに才女の誉れ高い女優でもあります。
エール大学を優秀な成績で卒業しています。
私生活の方でも、ちょっぴりスキャンダラスな話題もありましたね。
それにしても、この映画の中のジョディ・フォスターって、本当に輝いていますね。
彼女の他の出演作に比べると、そんなに評価の高い映画でもないようですが、僕は、とても好きな映画です。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/05q8Zr2q5Og)
夏
夏って、やっぱり忘れられない思い出とかある季節ですよね。
青春とかエネルギーっていうイメージの季節でしょうか。
今回の映画「君がいた夏」も、夏を描いた作品です。
或る日、好きだったケイティ(ジョディ・フォスター)が、拳銃で自殺をした知らせが来ます。
ケイティは、いわば決して忘れられない年上の女性で、青春の思い出です。
自分が、まだ子供で、人生というものを、まだよく知らない頃に、いつも一緒だった人ですね。
ケイティの両親は、ケイティの遺志により、ビリーに、彼女の遺灰を託すことを告げます。
そして、過去の思い出の夏に入っていくという演出です。時代的には、ロカビリー全盛時代というノスタルジックなのも、また定番です。
憧れの存在
この映画を観ていて、主人公のビリー(マーク・ハーモン)と父母との親子関係、特に大リーグのフィリーズファンの父親との良い関係が、印象的でした。
しかし、父親は、交通事故で亡くなってしまいます。
ビリーを取り囲む家庭環境や親せき、友達との環境も、しっかりとしています。
そんな人たちの中に、ケイティがいました。
ビリーよりも6歳年上です。自由奔放というのか、まだ少年のビリーにとっては、憧れの存在でした。
Stealing Home
ちょっと、余談なのですが、この映画の原題は、「Stealing Home」となっています。
調べてみたら、この意味は、野球の「ホームスチール」の事でした。
そう言えば、この映画も、最初の方とラストに、ビリーが、野球の試合で、ホームスチールをする場面があります。
日本語訳だと「ホームスチール」が、「君がいた夏」になったわけです。
ビリーを応援するケイティに応えるべく頑張るビリーの心の象徴とでもいうのでしょうか。
ホームスチールなんて、野球をやっている人間で、ほとんどの者は、一回も実行することなく引退しますよね。
敢闘精神の表れみたいなプレーです。
遺灰
それで、結局、ケイティの遺灰なんですが・・。
自分に遺灰を託したケイティの願いに気づいたビリーは、ケイティと過ごした最後の夏の海に、遺灰を帰します。
ここで、再度、「ホームスチール」の意味を考えてみると、心の原点に帰って行くというような意味もあるのかもしれませんね。
相変わらず、洞察力不足な牛山です。
なんか、今回も、とりとめのない記事になってしまいました。スイマセン!
それでは、皆さんも、良い夏をおすごしくださいね!