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ゴッドファーザーのテーマ

投稿日:2017年5月21日 更新日:

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                  映画「ゴッドファーザー」より

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 三人のゴッドファーザー

 映画「ゴッドファーザー」は、重厚な三部作です。

初代ゴッドファーザーを演じたマーロン・ブランド。
若き日の初代ゴッドファーザー役のロバート・デ・ニーロ。
そして二代目のゴッドファーザーを演じたアル・パチーノ。

それぞれが、本当に素晴らしい俳優さんたちです。

マーロン・ブランドは「欲望という名の電車」「波止場」「地獄の黙示録」などの多くの話題作に出演しており、世界的にも絶大な名声を得たスターでした。

ロバート・デ・ニーロも、まさしく天才肌の俳優です。
出演作は、「タクシー」「ディア・ハンター」「ビート」ほか多数。
その演技力は、本当に幅広く、様々な人たちを演じきります。

これらの点は、この三人に共通した才能ですね。

アル・パチーノも抜群の演技力を備えた俳優さんです。
「スケアクロウ」「セイント・オブ・ウーマン」「ヒート」など、出演作は、多彩です。

 初代と二代目

この三部作ともいえるゴッドファーザーを観ると、初代と二代目の育った環境の違い、社会の変遷を感じます。

初代は、故郷のイタリアの町シチリアで、地元のマフィアに家族を殺されアメリカに逃亡してきます。
船で、アメリカに到着した時、船室から見た自由の女神が、象徴的です。

初代のゴッドファーザーは、貧しい境遇に身を置いており、家族と仲間を守る為に、次第に勢力を伸ばし、ゴッドファーザーになっていくのです。

一方、二代目は、父が、大きなファミリーのドンという経済的にも裕福な家庭で育ちます。
大学も卒業し、初代のゴッドファーザーである父は、彼を、マフィアとは関係のない場所で、生きて欲しいと願っていました。

結局、その息子も、二代目のゴッドファーザーになっていきますね。

この映画は、本当に観るものを引き込んでしまう迫力があります。

マーロン・ブランド、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノはじめ個性派の俳優たちの存在感が、秀逸です。

何といっても、初代のゴッドファーザーを演じたマーロン・ブランドは、さすがと言うほかありませんね。

 初代と二代目の生き様

初代が、自分の家族や仲間を守る為に、次第にゴッドファーザーになっていくのに対して、二代目は、父が築いたファミリーを守る為に戦います。

彼らの晩年の姿を観ると、初代は、トマト畑で孫と遊んでいた時に病気で倒れますが、二代目は、生涯、実の兄を殺してしまった罪を背負い、また愛する娘をも殺され、苦しみの中で、生涯を終えますね。

初代が築いたファミリーは、アメリカ社会にしっかりと根を広げ、二代目の時代には、ひとつの巨大企業としての側面を持ち、もはやそこには、初代の父親の時代の人間味とでも言うのか、そういったヒューマニズムのはいり込む余地がなかったように感じます。

人生の幸せって何だろうかと、ふと考えてしまいます。

 名付け親

Wikipediaで調べると、もともと、このゴッドファーザーという言葉の意味は、マフィアのボスの敬称と、イタリアの伝統的なカトリック教徒の世界では、「名付け親」というような意味合いがあるそうですね。

「名付け親=後見人」というイメージらしいです。

日本のやくざ映画ではありませんが、義理と人情といった部分を、非常に大切にしたんですね。

こういった部分というのは、アメリカ、イタリア、日本にしろ、本来、世界中の人々が共有する人間性という部分のようです。

(引用:YouTubeより https://youtu.be/zMGE8pks9UE)

 二代目の苦悩

話は、少しそれますが、仲間が集まって会社を造ったりした時に、赤字の時は、互いが励ましあって頑張るのに、いざ業績が伸びて黒字になったとたんに争いがおこるという話を聞いたことがあります。

苦しい時代には、人々は、協力し合うけど、安定と繁栄を迎えた人々は、欲に駆られるのかもしれませんね。

二代目のマイケルは、初代の父親の希望ではなく、大きなファミリーのドンになったんですが、ひとりの人間としてみれば、普通の社会人として人生を生きたほうが、幸せだったのではないでしょうか。

それは、二代目の背負った苦しみが、あまりにも大きなものだったであろうと感じるからです。

 幸せとは?

僕らの人生にも、同じことが言えるのかもしれません。
自分にとっての本当の幸せとは何か?
人生では、いろんな経験を積まないと判らない気がします。

ちょっと、珍しく真剣で真面目になってしまいました。

それでは、今日は、ここまで。


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