映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」より
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「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のあらすじ
主人公のリーは、ボストンで、アパートの修理などの便利屋をしながら、一人で生活をしています。
或る日、リーは、兄のジョーが、心臓発作で亡くなったという知らせを受けます。
リーにとっては、ジョーは、仲の良い誠実な兄でした。
兄の逝去に伴い、遺言で、兄のジョーの息子パトリックの後見人に指名されます。
しかし故郷の町マンチェスターは、リーにとって、あまりにも辛い過去の思い出のある町でした。
辛い過去の悲劇により心を閉ざして孤独に生きていたリーでしたが、再び故郷の町に帰り、過去と向き合うことになるのでした。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/C_KDSAPybf4)
「後見人」について
未成年後見人(みせいねんこうけんにん)とは、日本の民法の制度の一つで、未成年者に対して親権を行う者がないとき、または、親権を行う者が管理権(財産に関する権限)を有しないときに、法定代理人となる者のことである(民法第838条1号)。
(ウィキペディアより引用)
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のキャスト・配役
主人公のリー・チャンドラーに、ケイシー・アフレック。
彼は、この映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で、アカデミー主演男優賞を受賞。
亡くなった兄の息子パトリック役に、ルーカス・ヘッジス。(2013年映画「アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方」)
リーの別れた妻役に、ミシェル・ウイリアムズ。彼女も、この映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で、アカデミー助演女優賞を獲得。
死んだ兄ジョー役に、カイル・チャンドラー。(2013年映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」)
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の評価と感想
ちょっと重い映画ですね。
主人公のリー役のケイシー・アフレックは、この映画で、アカデミー主演男優賞を獲得しています。
なるほど、なかなかの演技力です。
一見、風采の上がらない変わり者のような男リーの心の深層を、好演しています。
彼が、このような一見風采の上がらない変わり者のようになったかというと、自分の過失で、子供たちを亡くしてしまい、妻とも離婚するという辛い過去があったのです。
兄の死で戻る、かって住んでいた町は、リーにとっては、あまりにも悲劇的すぎる過去の思い出のある場所だったのです。
兄の息子であるパトリック(リーにとっては甥になるのですが)は、アイスホッケー部の選手で高校生。
なかなかのイケメンで、同級生の女の子からも人気があります。
別々の女の子に、二股かけているヤンチャな面も持っています。
そんな甥に対して、まだかって住んでいた幸せで明るかった頃のリーは、とても愛情深く接していました。
愛する子供たちを自分の過失で失ってしまったリーと、父親を亡くしたパトリックが交わす様々な会話。
決して良好な関係とは言えないものかもしれないのですが、その根底には、しっかりとたがいを愛し合う心があったのです。
リーは、別れた妻と町でばったりと再会します。
妻は、かってリーに対して酷く心を傷つけたことを悔いていました。
しかし、リーの傷ついた心は、とても彼女と話ができるものではありません。
一方のパトリックも、父の離婚した母と密かに連絡を取り合っていました。
そして、再婚した母親の夫との家を訪問するのですが、母の新しい夫とは、どうしても馴染めないミゾを感じてしまいます。
かつて家族であった人たちとの再会は、あまり良いものではありませんでした。
そんなリーとパトリックですが、次第に心の交流を深めていきます。
この映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を観ていて、やっぱり同じ血を引く家族というものの絆の強さを感じます。
たまには、こういう映画を観るのも良いかもしれませんね。
どちらかというと、エンターテイメント性の強い映画好きな僕が、久しぶりに見たシリアス系ドラマの映画でした。
まとめ
この映画で、主人公のリーを演じているケイシー・アフレック。
なかなかの演技力です。
この映画で、アカデミー主演男優賞を獲得していますね。
感心すると同時に、アメリカ映画界も、アクションものの話題作とか大規模なスペクタクルものといった作品よりも、今回の映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のようなヒューマンドラマ的な作品を、高く評価する傾向はあるように感じます。
こういう傾向は、アメリカ映画界だけではなく、見られる傾向の気がしますね。