映画「バクソー・リッジ」より
「ハクソー・リッジ」のあらすじ
実在の人物、デズモンド・T・ドス氏の体験を基にした戦争映画。
敬虔なクリスチャンであるデズモンドは、「良心的兵役拒否者」であったが、太平洋戦争における沖縄の戦場で、武器を持たぬ衛生兵として参加をします。
彼は、激戦の最中、命がけで、多くの傷病兵の命を救います。
そして、「良心的兵役拒否者」としては、初めて名誉勲章を授与されるのでした。
デズモンドは、何故「良心的兵役拒否者」であったのでしょうか。
何故、彼は、武器を持とうとしなかったのでしょうか。
「戦争とは何か。」人間の根本命題に迫るストーリー。
愛国心と良心的兵役拒否者としての立場に苦しみながらも、自分の信仰を貫いた男の真実の物語が展開されます。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/nQOeAo02v-8)
「ハクソー・リッジって?」について
「ハクソー・リッジ」とは、沖縄戦において、浦添城址の南東にある「前田高地」と呼ばれた日本軍陣地。北側が急峻な崖地となっており、日米両軍の激戦地となったことから、米軍がこの崖につけた呼称(Hacksaw=弓鋸)である。
(ウィキペディアからの引用)
「ハクソー・リッジ」のキャスト・配役
監督は、メル・ギブソン。(1972年「マッドマックス」)
主人公のデズモンド・T・ドス役に、アンドリュー・ガーフィールド。(2014年「アメイジング・スパイダーマン」)
デズモンドの妻ドロシー役に、テリーサ・パーマー。(2011年「アイ・アム・ナンバー4」)
グローヴァー大尉役に、サム・ワーシントン。(2009年「ターミネーター4」
「ハクソー・リッジ」の評価と感想
まず、この映画が、実在した人物の戦争体験によるという点に興味をひかれます。
戦争の舞台になった場所は、日本の沖縄です。
ひじょうな激戦が行われたようです。
主人公のデズモンドは、国と国が戦う戦争という状況の中で、自分の信念として「良心的兵役拒否者」になります。
しかし、それは、戦争に参加しないというものではなくて、武器を持たずに、衛生兵として参戦するというものでした。
周囲からは、様々の非難中傷や苛めが行われます。
しかし、デズモンドは、激戦の最中、決して武器は持たずに、ひたすら傷ついた兵士たちの救援活動を続けました。
そんなデズモンドに対して、同僚の兵士たちを始め、上官たちまでも、見方が変わっていきます。
そして、デズモンドの戦場における必死の救援活動が認められ、良心的兵役拒否者としては、はじめて国から名誉勲章が授与されます。
映画の中で、デズモンドが、敵方の日本の兵士を介護する場面があります。
戦争という異常な状況下での、人としての思いやりというか優しを忘れない行動は、観ていて胸が熱くなりました。
その他、メル・ギブソンが、監督ということで、ちょっと見てみようかという気持ちになりました。
メル・ギブソンという俳優であり監督は、どういう演出をしたら観客が喜ぶかということを、良く把握しています。
シルベスタ・スタローンの「ロッキー」みたいに、逆境の中で、ひたすら耐えて、最後は、ヒーローになるというようなパターンですね。
それと、メル・ギブソンの場合は、人間の持つ復讐心というか反骨心というか、そんな部分を使うのが上手いですね。
余談ですが、戦場での戦いの場面で、日本軍の兵士が投げた手榴弾を、手で拾って投げ返したり、足で蹴り返すという場面がありました。
しかし、これは、いかにも映画「マッド・マックス」じみた演出ではないかと思いました。
いかにも、戦争のスペシャリスト的な演出ではないでしょうか。
「兵役拒否者」という言葉に、僕が思い出す人物に、プロボクシングの世界ヘビー級チャンピオンだった「モハメド・アリ氏」がいます。
彼も、偉大な人物でした。
アリ氏にしても、デズモンド氏にしても、彼らの時代は特に、兵役を拒否するという行為は、とても勇気のいることであったと思います。
人間の中には、残虐性があるのも事実ですが、大きな愛が存在していることも事実ですね。
そんなこんなで、久しぶりに思わず涙ぐんだりした面白い映画でした。
まとめ
主演のアンドリュー・ガーフィールドが、とても良かったです。
僕の中では、映画「アメイジング・スパイダーマン」のイメージが強いんですが、今回の映画「ハクソー・リッジ」の主人公役は、彼に、ピッタリの役だったと思います。
アメリカの若手のホープの一人ですが、これからも、こういう役に取り組んでほしいと思います。
それと、主人公デズモンドの恋人で後に結婚するドロシー役のテリーサ・パーマー。
いかにも健康的で明るいヤンキー娘を好演していました。
その他、デズモンドの上官のグローヴァー大尉役のサム・ワーシントン。
思わず映画「ターミネーター4」を連想してしまいました。