映画「ラ・ラ・ランド」より
エマ・ストーンとライアン・ゴズリング
とにかく主演のエマ・ストーンとライアン・ゴズリングが、本当に良いですね。
二人とも、とてもチャーミングで魅力的です。
描かれているストーリーというのは、特別新鮮なものでもないのですが、映画全体を通じて、みずみずしい豊かな感性を感じました。
監督のデミアン・チャゼル、凄いですね。
ミアとセブ
物語は、女優を夢見るミア(エマ・ストーン)とジャズ・ピアニストのセブ(ライアン・ゴズリング)の恋愛ストーリーです。
何度オーディションに挑戦しても認められないミアと自分の愛する伝統的なジャズ音楽を演奏する店を持つという夢を持つ二人が出会います。
出会いは、決してロマンチックなものではありませんでした。
でも、二人は、たがいに自分の夢を語り合い、惹かれあっていきます。
夢を追いかける若者
昔から、夢を追いかけている若者は、貧乏と相場が決まています。
ミアは、カフェの店員のアルバイトをしています。
なんとか、成功へのきっかけを見出そうと必死です。
セブは、昔ながらの古典的なジャズを愛しており、絶対に音楽に関しては妥協をしません。
その為、ピアノ演奏のアルバイトをしている店でも、店主の意向に沿った演奏を受け入れずにクビになる有様でした。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/j9KMxU0Uyv0)
喧嘩
パーティで知り合った二人は、たがいの夢を語り合い、互いに励まし合います。
そして、同棲するわけなんですが。
セブが、安定した生活のために、学生時代の同級生キースからバンドに誘われます。
しかし、そのバンドは、セブが愛するジャズとは違うスタイルでした。
でもバンドとしては、大成功します。
生活のために自分の目指すスタイルではないバンドの仕事を続けるセブにミアは、疑問をぶつけます。
結果、二人は喧嘩をしてしまいました。
そんな時、ミアは、自分で脚本を書いた一人芝居の舞台の方も、大失敗してしまいます。
そして女優になるという夢も、あきらめてしまうのでした。
オーディション
ミアは、両親の住む実家に帰ります。
そんな時、セブの携帯電話に、ミアの舞台を観たから彼女に会いたいという連絡が入ります。
セブは、急いでミアにそのことを伝え、戸惑うミアに、絶対にオーディションを受けるように勧めるのでした。
その結果、ミアは認められ大女優への切符を手に入れたのでした。
五年後
そして、五年後・・。
それぞれの道を進んで行ったミアとセブです。
ミアは、セブ以外の男性と結婚をし、子供もできていました。
大女優として活躍しています。
セブもまた、夢であった自分の店を持ち、好きなジャズの演奏を楽しんでいました。
物語の最初と同様に、物語のラストで、ミアとセブが再会します。
二人は、なぜ結婚しなかったんだろうと思います。
おそらく、ミアは、映画の仕事でフランスに行くみたいだったし、セブにも、それなりの事情があったんでしょうね。
たがいに成功した二人でしたが、今は、それぞれに別の道を歩んでいます。
でも、二人は、充分に相手の事を理解していました。
ラストシーンで、店を出るミアとセブが、たがいを見つめ合いうなずくのでした。
格言
昔から、よく聞かされた格言なんですが、「人は、何かを得ると別の何かを失う。」とか。
ミアとセブにとっては、おたがいも、それぞれの夢も、同じように大切なものだったと思います。
でも、人生から、すべてを勝ち取ることは難しいのかもしれません。
何とかして、ミアとセブも、結婚して幸せな家庭も手に入れてほしかったと思うのですが。
それが、ままならないのも辛いところですね。
なかなかのミュージカル映画
最後に、今回、映画「ラ・ラ・ランド」を観て思ったことなどを少し。
エマ・ストーンの眼の大きさが、凄いですね。
顔の三分の一くらいが、目の感じです。
「アメイジング・スパイダーマン」の頃は、可愛い女子高生な感じでしたが、今やアカデミー主演女優賞を受賞した大女優ですね。
素晴らしい。
ライアン・ゴズリングも、何となくパッとしない俳優なイメージを持っていたのですが、この映画で、すっかり見直しました。
とても魅力的な男優さんです。
この映画の話題の一つでしたが、ライアン・ゴズリングは、この映画「ラ・ラ・ランド」のために、かなりなピアノの練習をしたらしいですね。
ピアノの演奏も、彼自身が、弾いていたとか。
素晴らしいプロ意識です。
映画「ラ・ラ・ランド」、なかなかのミュージカル映画でした。