映画「王様のためのホログラム」より
トム・ハンクス
久しぶりに、トム・ハンクス主演の映画を観ました。
トム・ハンクスは、1956年7月生まれで、現在61歳です。
色んな話題作に主演しています。
何といっても、1993年「フィラデルフィア」と1994年「フォレスト・ガンプ」に二年連続で、アカデミー主演男優賞を獲得という快挙を達成したアメリカの大スターですね。
大スターなんですが、彼の雰囲気は、どこにでもいるような感じの親しみやすさを感じるタイプです。
僕個人的には、先ほどの「フォレスト・ガンプ」や「グリーンマイル」が好きな作品です。
王様のためのホログラム
今回の映画「王様のためのホログラム」。
ストーリーはと言うと、アラン・クレイ(トム・ハンクス)は、大手の自動車会社の取締役でしたが、会社の業績悪化の責任を取らされ解雇されてしまいます。
その結果、社会的には勝ち組だった彼が、妻からは離婚され、家も失くしてしまいます。
大学に通う一人娘の学費を稼ぐためにも、アランは、IT業界に再就職します。
ここで、アランに与えられた仕事が、サウジアラビアの国王に、3Dホログラムを使ったテレビ会議システムを売ることでした・・。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/HQ4kodiyKlo)
大人の恋愛
最初、この映画を観始めた時は、会社を解雇されたアランが、新しい会社で、再び復活するというようなストーリーかと思いました。
映画の前半は、サウジアラビアで、必死に営業活動を展開するものの、まったく成果が上がらないというものです。
そして後半部分は、サウジアラビアで知り合った女医ザーラ(サリタ・チョウドリー)とのロマンスとなります。
結果、テレビ会議システムの売り込みは、同じ性能で価格が半額の中国の会社に持っていかれ失敗。
しかし、女医のザーラとの新しい未来が始まるのですね。
ストーリー的には、よくある「人生何とかなる」的なお話の感じでしたが、アランとザーラの中高年同士のラブストーリーは、なかなか良かったですね。
大人の恋愛という感じで、大いに共感いたしました。
特に、二人で海に行き、シュノーケルで潜って遊ぶシーンや初めて愛を交わすシーンが、ナイスでした。
出会い
そもそも、アランとザーラの出会いは、背中にできたコブ(膿疱)を診察してもらいに行くところから始まります。
ザーラは、サウジアラビアには珍しい女医です。
アランのコブ自体は、悪性のものではないから心配はいらないといいつつも、アランのストレス過多な精神面を心配してくれます。
結果、この出会いをきっかけに、アランとザーラは、お互いに結婚生活が破綻した経験を持つ者同士、理解と行為を抱くようになるわけです。
サウジアラビア
それにしても、サウジアラビアという国は、面白い国です。
僕も、行ったことがないのですが、表向きには、お酒を飲むことが禁止されているんですね。
それやら、なるほど周りは砂漠だらけの国で、砂漠の真ん中をハイウエィが走っている。
それに、たびたびペットボトルの水が登場するのも、なるほどな感じでした。
しかしながら、石油で儲かっている大富豪の国でもありますね。
また女性は、とても自由恋愛が認められていそうにもありませんね。
成功や失敗
成功や失敗は、人生につきものかもしれません。
一度は、大きな自動車会社の取締役にまで上りつめていたアランが、業績の悪化からどん底に転落しながらも、宗教も文化も違う異郷の地で、人生の再出発を図るというよくあるパターンの映画なんですが。
さすが、トム・ハンクスの演技力と決して若くない中高年の恋愛事情の部分が、さりげなく共感を覚える映画です。
2017年時点で、トム・ハンクス61歳、サリタ・チョウドリー50歳。
僕的には、中年の恋愛を描いた部分が、一番面白かったです。
というわけで、人生も新しい恋愛も、この歳あたりから始まるのかもしれませんね。