「ドリーム」」あらすじ
時代は、1960年代初頭のアメリカ。
アメリカとソ連は、熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。
ソ連は、人工衛星の打ち上げや有人宇宙船の成功などで、アメリカよりも、宇宙開発競争では、一歩リードしている立場にあった。
また、この時代のアメリカは、依然として人種差別が根強い時代で、白人以外は、非白人用のトイレを使わねばならず、バスに乗る際も、白人以外はバスの後部座席に座らなければならなかった。
このような時代に、黒人女性のキャサリン、ドロシー、メアリーの三人は、NASAラングレー研究所で、計算手として働いていた。
何とか、自分のキャリアアップを実現したいと願う三人であったが、現実は、黒人である三人にとっては、非常に厳しいものであった。
また、女性であるということも、この時代にあっては、別の差別として存在した。
しかし、そんな時代にあっても、彼女たちは、持ち前の明るさと才能を武器に、夢をあきらめずに挑戦を続けていく。
アメリカの宇宙開発計画を、陰で支え、困難な時代を、逞しく生きて、自分の夢を実現させた三人の実在の黒人女性の物語。
(YouTubeより引用 https://youtu.be/cOw2BMDcFag)
「映画の中に登場するIBMのコンピューター」について
今では、みんなが、ノートパソコンやスマートフォンを使うのが当たり前の時代になりました。
この映画「ドリーム」の中で、IBMのコンピューターが、登場します。
何とも、懐かしい風貌のコンピューターです。
ちょっと前の時代までは、コンピューターといえば、広い室内に大きな機械がいっぱい並んでいて、磁気テープみたいなのが、くるくる回っていたものでした。
入力も、タイムカードみたいな紙に、鉛筆で筆記テストみたいに塗りつぶして入力していました。
実際のところ、この映画に出てきたコンピューターの性能というのは、現在、使われているノートパソコンよりはるかに劣るものであったようです。
そんな時代に、人間を、宇宙に送り出し、また地球に生還させていたということは、凄い偉業の気がします。
ある面では、ギャンブル的な側面を有している事業でもあったのでしょうね(今にして思えば・・)。
しかしながら、どんな時代にも、偉業を成し遂げる人材がいるんですね。
今や、コンピューターなしでの生活は、考えられないといっても過言ではないと思います。
この映画「ドリーム」は、人間の知恵や情熱って素晴らしいと思わせてくれる映画ですね。
「ドリーム」のキャスト・配役
数学の天才で、三人娘のシングルマザー、キャサリン役に、タラジ・P・ヘンソン。
1970年生まれの47歳。映画「ベンジャミン・バトン数奇な運命」など。
黒人女性チームのリーダーで、ストーリーの中では、いち早くコンピューターの操作方法などを取得し、独自の地位を築いていくドロシー役に、オクタヴィア・スペンサー。
1970年生まれの47歳。
映画「ヘルプ~心がつなぐストーリー」で、アカデミー助演女優賞ほか多数。
女性エンジニアとしての成功を目指すメアリー役に、ジャネール・モネイ。
歌手、作曲家としても有名。
1985年生まれの32歳。
三人が働くNASAの現場の責任者で、キャサリンの才能を高く評価する上司ハリソン役に、ケビン・コスナー。
1955年生まれの63歳。
俳優としてだけでなく映画監督としても有名。
1990年映画「ダンス・ウィズ・ウルブス」で、アカデミー作品賞と監督賞を受賞。
「ドリーム」の評価と感想
観ていて、とても小気味良い映画ですね。ん
三人の主人公の黒人女性が、それぞれにとても明るくてチャーミングです。
彼女たちの日常は、黒人差別と女性差別の連続です。
しかし、彼女たちは、めげることなく、自分たちのドリームを目指して、持ち前のユーモアと才能で道を切り開いていきます。
家庭になっては、良き母であり妻でもあります。
何か観ていて爽快な気分になる映画ですね。