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映画「さざなみ」の評価は?ネタバレありのレビュー

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              映画「さざなみ」より

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「さざなみ」のあらすじ

原題は、「45YEARSというタイトル。

結婚して45年目の祝賀会を開催する予定の夫婦の間に起きた心のさざなみ。

それは、夫に届いた一通の手紙から始まります。

若い頃、夫のジェフ(トム・コートネイ)は、恋人と登山中、事故で恋人が死んでしまいます。
その後、ジェフは、ケイト(シャーロット・ランプリング)と知り合い結婚するのですが・・。

結婚して45年も経ったある日、ジェフの昔の恋人の遺体が、氷河の中から発見されたという手紙が届きます。
動揺を隠せない夫のジェフ。

冷静を装いつつも、動揺する夫の姿に、次第に心乱れていくケイト。
ジェフは、良い夫であり、ケイトも、良い妻で、二人は仲の良い夫婦でした。

そんな夫婦の間に起きた心のさざなみを描いた作品です。

(引用:YouTubeより https://youtu.be/8Gvief-jzVw)

夫婦について

 45年間も連れ添った仲の良い夫婦であっても、心のすれ違いみたいなことが起こるんですよね。

『そんな昔の話、どうでもいいんじゃありませんか?』・・というのも、男の身勝手でしょうか?

昔、ある記事で読みました。
「人は、森に入った時に、大きな幹に頭をぶつけることはない。足元の細いツルに足を取られるのでだ。」と。

夫婦の間の事って、些細なことのように見えるものに、本当は用心しなくてはいけないのかもしれないですね。
「親しき仲にも礼儀あり」でしょうか。

「さざなみ」のキャスト・配役

主演の妻ケイト役に、シャーロット・ランプリング

現在、71歳。

1974年映画「愛の嵐」では、ナチス親衛隊の将校と強制収容所に投獄されたユダヤ人の少女との倒錯したエロスを描いた話題作に主演しています。

歌手やモデルさんでもあるんですね。

映画「愛の嵐」から数十年を経ての映画での再会で、感無量です。

夫のジェフ役に、トム・コートネイ
現在、80歳。

途中まで、気づきませんでしたが、こちらも、1962年映画「長距離ランナーの孤独」で、感化院に収容された不良少年で長距離走の選手になる不良少年を演じています。

僕は、確か、NHKの番組としてみた記憶があります。
こちらも、話題作でした。

なかなか知的な雰囲気のおじいちゃんになっていますね。

「さざなみ」の評価と感想

 良く内容のまとまって書かれた短編小説を読んでいるような作品ですね。

大作というわけでもなく、衝撃作でもありません。秀作的な作品でしょうか。

この映画は、邦題が「さざなみ」となっていますが、原題「45YEARS」よりも、こちらの方が良い気がします。
心が小さく揺れ動く様を、上手く表現した言葉だと思います。

それにしても、いくら仲の良い夫婦であっても、このような「さざなみ」には、気をつけなくてはいけないのでしょうね。

男って、割と女々しいのかもしれません。

長年連れ添った妻からしてみれば、ある種の夫の裏切り行為とも言えることなんですかね。

しかし、夫と妻が、それぞれ逆の立場であったならば、どうだったのでしょうか。
男と女というよりは、その人物の性格で、受け止め方も変わるのかもしれません。

こういった、いわゆるジェラシー(やきもち)とかっていうものは、双方とも、用心しないといけないですね。

それにしても、シャーロット・ランプリングが、美しい知的なおばあちゃんになっているのには、驚きました。

まとめ

「私は、歳を取って老いても、顔のシワを隠そうとは思いません。むしろ、そのシワも、表現のために使いたいと思います。」

昔、映画の雑誌で読んだジャンヌ・モローの言葉です。(注.完全な僕の意訳です。)

この記事を読んで、ジャンヌ・モローって凄いなと思ったことがありました。

同様に、若い頃は、ひじょうに個性的でセクシーだったシャーロット・ランプリングが、とても素敵に女優として時を経てきていることに、敬意を表したくなりました。

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