映画「ジャッキー/ファーストレディ最後の使命」より
ジャクリーン・ケネディ
最近の映画は、そこそこ面白いものが多い中、今回の映画「ジャッキー/ファーストレディ最後の使命」は、はっきり言って面白くない映画でした。
観ていて、ちょっと苦痛でした。
僕らの年代は、尊敬する人物と問われると、「ジョン・F・ケネディ」と答える人が結構多いのではないでしょうか。
ケネディ大統領暗殺事件も、少年時代の記憶としてよく覚えています。
また、歴史上の出来事「キューバ危機」も、その当時は、まだ世界情勢とかよくわからない年齢だったですが、大きくなってからニュースなどを観ると、理解できるようになりました。
ジャッキーの愛称で人気のあったケネディ大統領夫人のジャクリーン・ケネディさんですが、確かに歴代大統領夫人達の中でも、抜群の知名度と人気を博していたと思います。
そのジャッキーさんが、主人公の映画ですね。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/WSSoW6YMfAw)
ナタリー・ポートマン
ケネディ大統領夫人のジャクリーンを演じるのは、ナタリー・ポートマン。
映画「レオン」で子役ながら衝撃のデビューをし、映画「ブラック・スワン」では、アカデミー主演女優賞を受賞しています。
親日家でもあるようで、僕も、大好きな女優さんです。
今回の映画「ジャッキー/ファーストレディ最後の使命」でも、かなり役柄を研究して演技に取り組まれた様子は、多々判るのですが、僕個人としての感想は、演出が、面白くないですね。
泣き虫の女性の恨み節を、延々と聞かされている感じです。
この映画を観る前に、ナタリー・ポートマン主演でもあるし、ケネディ大統領夫人を題材とした映画だったので、かなり期待していました。
正直、ガッカリです。
再婚
そこで、昔雑誌で読んだお話を少し。
ジャクリーンさんは、ケネディ大統領暗殺後、ギリシャの海運王アリストテレス・オナシス氏と再婚します。
このオナシスさんという人物も、なかなかエピソードが華やかです。
最初の奥さんと離婚した後、世界的なオペラ歌手のマリア・カラスとの交際も伝えられています。
一説によれば、ジャクリーヌさんと結婚するために、マリア・カラスを捨てたとも言われていますね。
それはともかくも、ジャクリーヌさんと結婚後は、毎朝、彼女が朝食に食べるクロワッサンを、フランスから飛行機で空輸していたというお話です。
このお話を読むまで僕は、ジャクリーヌ未亡人を、悲劇のヒロイン的に見ていたわけなんですが、少し見方が変わりました。
確かに悲劇のヒロインですが、女性としては、もともとジャーナリスト出身で、後年は、再びジャーナリストとして活躍しています。
ファーストレディであり、一つの時代の象徴的な存在であったのかもしれませんね。
弱々しい夫頼りの女性ではなかったようです。
感心した点
ひとつ、感心した点があります。
今回は、キャスパー・フィリップソンという俳優が、ケネディ大統領を演じています。
映画の中で、「スーツの前ボタンを留めながら握手するシーン」は、よくニュースにも登場しますが、よく似ていましたね。
洋画を観ていてよく感心するのですが、こういった部分を丁寧に作るところです。
スポーツや音楽の分野の伝記ものなんかでも、人物の動きなどを忠実に再現しますよね。
ただし、今回の映画「ジャッキー/ファーストレディ最後の使命」では、ナタリー・ポートマンも、ジャクリーヌさんの実際の話し方とかを、しっかりと研究したことでしょうが、ナタリー・ポートマンの個性が生かされていなかった気がします。
ドキュメンタリー映画でもないわけなので、ちょっと残念でした。
ノミネート
それにしても、今回の映画「ジャッキー/ファーストレディ最後の使命」は、アカデミー主演女優賞にノミネートされていたみたいですが・・。
ナタリー・ポートマン、頑張っていましたけど、ちょっとクエスチョン(?)です。
それとも、僕の見方が、少し偏見的でしょうか。
そんなこんな感じの映画でした。