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              映画「夜に生きる」より

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ベン・アフレック

今回は、進境著しいベン・アフレックの映画「夜に生きる」からお届けします。

進境著しいと書きましたが、ベン・アフレックの場合は、もともとひじょうに多彩な才能に恵まれた人物という印象ですね。
俳優業だけに限らず、映画監督や脚本も手掛けていますね。

マット・デイモンの友人で、映画「グッド・ウィル・ハンティング」では、脚本の共同執筆もしていることは有名です。

最近では、映画「バットマンVSスーパーマン」でのバットマン役や映画「ザ・コンサルタント」の高機能自閉症で会計士の殺し屋役など、まさに多彩な役回りで本領発揮しています。

あまり感情的ではなくて、冷静沈着で静かな雰囲気の演技が特徴でしょうか。
ルックスから受けるイメージは、オーソドックスというか、どちらかというと伝統的な二枚目タイプかもしれません。

今回の映画「夜に生きる」は、禁酒法が施行されていた時代が舞台です。
車やファッションも、古典的な雰囲気のデザインです。
今回のベン・アフレックも、よくその時代背景の中に溶け込んでいて違和感がありません。

なかなか面白い作品です。

(引用:YouTubeより https://youtu.be/W6Xas9ZkPcw)

ブレンダン・グリーソン

ストーリーの前半部に、主人公ジョー・コフリン(ベン・アフレック)の父親で警察官役のブレンダン・グリーソンが、なかなか渋い役をうまく演じています。

息子のジョーは、警察官(警視正)の子でありながら、ギャングの世界に足を踏み入れてしまいます。
父としては、不肖の息子といったところです。

ジョーが付き合っているギャングのボスの情婦の女性と話す時でも、割と冷静に感情的にならずに話します。
しかし、自分の息子が付き合っている女性の真実の姿ををよく見極めている父親です。

ジョーが、銀行を襲って、仲間が三人の警察官を殺した時も、、同性愛者の判事(?)の元を訪れ、判事の弱みを握った写真を見せて、息子の罪を軽くするための交渉(おどし)をします。

「自分は、現実的な男だ。」と語るセリフが、なかなか渋くて良いですね。

人生観

それにしても、ジョーの人生観というか信条を形成したのは、戦争に行って戦った経験のようです。

ジョーいわく、「兵士として国を出て無法者として戻った。」

戦争で、大勢の仲間が死んだけれども、「従ったルールは、嘘っぱち。作った連中は、守りゅあしない。生きて帰ったら、二度と命令には従わないと誓った。」とか。

ジョーなりの思いがあったようです。

そして、本当に無法者になったジョーでした。

ただ、生まれつきのものか、女性に対しては、大変に紳士的で、どっか女性崇拝論者ではないのかと思うくらいの優しさを発揮します。

最初、惚れていたギャングのボスの情婦にしても、あまり相手の身の上だとかバックグラウンド的な部分は気にしていなくて、好きになった自分に忠実である感じです。

物語後半部でも、キューバ人の肌の色の黒い女性を、心の底から愛しますね。
ジョーにとっては、人種の違いも、まったく関係ないようです。

ギャング

ジョーのギャングとしての素質は、なかなかのものです。

ギャングのボスの情婦と恋仲になったばっかりに、ボスから殺されかけます。
復讐心にかられたジョーは、そのボスが敵対する相手方のボスの仲間となり、力をつけていきますね。

ところが、所詮ギャングの僕などという者は、自分の都合しか考えない奴らです。
大した実績を挙げたジョーを、クズのように捨ててしまおうとするのですが‥。

結局、最後は、この二人のボスを血祭りにあげてしまいますね。

そして、自分は、相棒の男に、ボスの座を譲りキューバ人の妻の夢であった社会福祉をしていきます。
しかし、彼の妻グラシエラ(ゾーイ・サルダナ)も、抗争の犠牲になり死んでしまいます。

期待

警官の息子として生まれた男が、戦争を経験して、世界の矛盾を感じ、ギャングになってのし上がっていくというストーリーです。

ベン・アフレックが、自身で、監督・製作・脚本も兼ねています。

ベン・アフレックは、やがて映画界の重鎮になり世界の映画界を牽引していくような存在になるのではないでしょうか。
少し褒め過ぎかと思いつつ、今後のベン・アフレックの活躍に期待します。

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