映画「ローガン」より
ローガン
殺戮の戦闘シーンが多いので、「R15」の指定がある映画です。
この映画「ローガン」は、アメリカのコミック誌マーベルの「Xメン」に登場するミュータント「ウルヴァリン」が主人公の映画です。
僕も、熱烈な「Xメン」ファンの一人です。
ジャンル的には、SF映画になると思います。
「Xメン」の映画も、シリーズ化されています。
また「Xメン」の主力メンバーの一人、「ウルヴァリン」こと「ローガン」も、彼個人のストーリーで、映画化されています。
主演のローガン役ヒュー・ジャックマンのはまり役と言っても良いですよね。
荒々しさの中に、優しい感受性を秘めたミュータントのイメージは、ヒュー・ジャクソンならではのものがあります。
それにしても、不死身で屈強なタフさが売り物だったローガンも、ついに最後の時を迎えるというのは、何か寂しさを感じますね。
それと、Xメンの指導者であったプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワード)も、同様に逝ってしまいます。
よっぽど映画の制作側の都合でもあったのかしらんと思いますね。
僕らの中で、彼らXメンは、永遠に不滅なんですけどね。
そんなこんなな今回の映画「ローガン」です。
SF映画なんですが、親と子の絆のような部分も描かれていて、全体としてよく仕上がった感じのする作品となっています。
アダマンチウム
今回の映画「ローガン」では、ヒュー・ジャックマン演じる主人公のミュータント、ローガンが、自身の体内に注入されたアダマンチウムという超金属(?)のようなものが原因で、身体が滅んでしまおうとしているというストーリーです。
もともとローガンは、ミュータントとして生まれ、驚異的な身体治癒能力で不死身であり、両方の拳から触角のような武器を持っていました。ある日、敵に捕まり、アダマンチウムを身体に注入されてしまいます。
この時から、ローガンの拳の触角のようなものが、鋭利な刃物のような形状になっていったのです。
ローガンは、Xメンの中心的な存在です。
今回の作品は、いわば「Xメン」シリーズの番外編といったものですね。
話によると、この映画「ローガン」は、ヒュー・ジャックマンの「Xメン」最後の作品のようです。
ヒュー・ジャックマンも、この「Xメン」シリーズで、一気に人気が爆発しました。
もう、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンが見られないのは、ちょっと、寂しいですね。
ローラ
今回、ローガンの遺伝子操作で生まれた娘ローラ(ダフネ・キーン)が登場します。
ローガンと同じようにアダマンチウムの鋭い刃の爪と不死身の治癒能力を備えた娘です。
ダフネ・キーンが、公演しています。
2005年の生まれですから、まだ12歳の少女ですね。
得体の知れないような恐ろしさと子供らしい可愛さを兼ね備えたミュータント役です。
ローガンが死に際に、「こんな感じなのか。(父親が、娘を愛するという感情。)」というシーンが、印象的でした。
それにしても、ミュータントの遺伝子を操作してミュータントを誕生させ、武器として販売しようとするなどということは、恐ろしい!
プロフェッサーX
もう一人。
今回、この映画「ローガン」の中で、年齢も90歳を超え、かなり痴呆症気味のプロフェッサーX。
このプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアを演じているのが、パトリック・スチュワートです。
彼は、「スター・トレック」シリーズの「ジェネレーションズ」で、ジャン・リュック・ピカード館長役でも有名です。
スキンヘッドの艦長で有名(?)ですね。
「Xメン」では、ミュータントたちのリーダー役でした。
彼も、今回の映画「ローガン」で、死んでしまいます。
Xメンの核となるローガンとチャールズの二人が死んでしまうわけですね。
そういえば、アメリカン・コミックのSFヒーローのスーパーマンも、この前、死んでしまいましたね。
ただしスーパーマンの場合は、映画「バットマンVSスーパーマン」のラストシーンで、復活を暗示するシーンがあったので、間違いなく蘇ると思いますが。
SFヒーロー
昔のSFヒーローものでは、主人公のヒーローは、絶対に死なないというのが定番でした。
でも、最近では、様々なSFヒーローが集合してチームを組んだり、死んでしまったり、ストーリー展開が斬新になりました。
そして、SFヒーローも、一般人と同じように悩みや苦しみを背負っているという部分を、強調して描かれるようになりましたね。
これも、時代の流れというものでしょうか。
どんな超人でも、心の中は、普通の人たちと同じなんだよというのは、世界中の人々は、みな平等なんだというメッセージでもあるのでしょうか。
“ローガンとチャールズのご冥福を祈ります。”