映画「新しい人生のはじめかた」より
エマ・トンプソン
2008年のアメリカ映画。
エマ・トンプソンとダスティン・ホフマンという二人の名優の共演です。
二人とも、それぞれにアカデミー主演所とアカデミー主演男優賞の受賞歴のある演技派ですね。
エマ・トンプソンといえば、アンソニー・ホプキンスと共演した映画「日の名残り」が、すぐ頭に浮かんできます。
今回の映画「新しい人生のはじめかた」でも、そうなんですが、比較的地味な個性の女性を演じています。
それが、実に存在感のあるリアルな女性を演じていて見事です。
個人的にも、非常に好きな女優さんです。
英国美人なんですが、すぐ近くにいる普通っぽい女性な感じが何とも言えずに好きです。
ダスティン・ホフマン
一方のダスティン・ホフマンは、ずいぶん昔から大ファンな俳優です。
僕が、映画を観始めた頃から、演技の上手い男優として認められていました。
映画「卒業」は、今でも懐かしい好きな映画のひとつです。
ダスティン・ホフマンと言えば、小柄なイメージが強いんですが、演技の上手さが、スクリーンから湧き出ている感じですね。
ひじょうに存在感のある面白い役作りをする男優です。
余談ですが、ダスティン・ホフマンの娘さんが、大のトム・クルーズファンであるという記事を、昔読んだことがありました。
トム・クルーズもアメリカ人としては、小柄な俳優ですが、スクリーンでは、まったく見劣りがしませんね。
相変わらず全世界にファンを持つスターとして輝き続けています。
離婚
日本でも、現在、離婚する夫婦が、結構多い時代になりましたね。
僕らの小さい頃の時代はというと、学校のクラスの中でも、親が離婚している同級生って、ほとんどいませんでした。
それが、現在の日本では、職場なんかでも、当たり前に離婚した男性や女性が、結構いるもんです。
離婚是か非かというような問題ではなくて、社会が、そんな時代だということですね。
アメリカなんかは、ずいぶん早い頃から、結婚した夫婦の二組に一組は離婚するといわれていました。
新しい人生のはじめかた
前置きが長くなってしまいました。
今回の映画「新しい人生のはじめかた」も、離婚して独り身のハーヴェイ・シャイン(ダスティン・ホフマン)が、別れた妻や娘とも、あまり上手くいっていません。
そんな中、娘のスーザンの結婚式に出席するためにアメリカからイギリスへと訪れるところから始まります。
別れた妻からは、相変わらず軽蔑されているし、娘も、花嫁の介添え役を義理の父親に頼みたいと言い出す始末です。
ハーヴェイは、落ち込んでしまいます。
仕事も、決して順調ではなく、なんか憐れです。
そんな時、独り身のケイト・ウォーカー(エマ・トンプソン)と出会います。
ケイトは、干渉過多な母親の面倒を見て暮らしています。
同僚から、男性を紹介されたりするのですが、なかなか良い縁に出会わない感じです。
男と女が出会うためには、タイミングや相性の良さが必要ですよね。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/NjTKLOvd-hg)
相性
その点からすると、ハーヴェイとケイトは、おたがいの相性も良い感じで、素直にいろんなことを語り合えるタイプ同士ですね。
どちらかというと、ケイトは、内向的なタイプのようで、積極的に異性を求めていくタイプの女性ではありません。
どうも、過去の苦い経験が、トラウマになっているようです。
一方のハーヴェイは、離婚した妻とは、まるで水と油の性格だったようですが、ケイトに対しては、積極的にアプローチをかけていきますね。
僕の経験上、こういった積極性が、実を結ぶのも、所詮は相性の問題だと思うのですが。
この映画のように、パターンとしては、最初は、仲の良い友人同士のような会話が成立して、おたがいに好感を抱き合い、それが、恋愛に発展していくのが理想のように思います。
良い新しい相方
この映画「新しい人生のはじめかた」を観て、たしかに「新しい人生」を始めたいわけなんですが、それって、「相性の良い新しい相方をいかに見つけるか」に、かかっているみたいですね。
今の時代、結婚しない男と女が増えているみたいです。
結婚するもしないも自由だし、離婚するしないも自由ですね。
でも、この映画のラスト・シーンで、エマ・トンプソンが、自分の靴を脱いで、ダスティン・ホフマンと幸せそうに歩いていく風景は、なかなか良かったですね。
あんな風に歩けるんだったら、新しい相方を作るのも良いかもしれませんね。