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男が仕事をリタイアする時

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              映画「アバウトシュミット」より

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ジャック・ニコルソン

ジャック・ニコルソンは、ホントにに天才だと思います。

なんて素晴らしい俳優だろうと感じてしまう映画「アバウトシュミット」です。

この映画で、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。
2002年のアメリカ映画です。

監督は、アレクサンダー・ペイン。
アカデミー脚色賞最多受賞者の一人と言われています。

社会や家族をテーマにした作品が多いようです。
なかなか才能を感じる監督さんですね。

ウォーレン・シュミット

ウォーレン・シュミット(ジャック・ニコルソン)は、66歳で、保険会社を定年退職。

一流の保険会社で、退職後は、経済的にも安定した生活が保障されている感じです。
しかしながら、退職後の新しい生活に、なかなか馴染めないようでした。

一人娘のジーニーは、婚約者のランドールとの結婚の日が近づいています。
この娘の婚約者も、ウォーレンは、内心は気に入っていませんでした。
出来たら別れて欲しいと願っていました。

そんな中、長年連れ添った妻のヘレンが、突然他界してしまいます。
そして、驚いたことに、ヘレンは、シュミットの親友であるレイと過去に浮気をしていたことが発覚します。

何ともやりきれないシュミットでした。
ある日、シュミットは、テレビのコマーシャルでアフリカの子供たちを援助するプログラムを知り、ンドゥグという6歳の少年の里親になります。

それから、シュミットは、自分の事や生活の様子など色んな思いを手紙に書いて送るのでした。

(引用:YouTubeより https://youtu.be/r45pUJMINZU)

アメリカン・ニューシネマ

ジャック・ニコルソン主演の映画も、色々観ました。

どの映画でも、その演技力の秀逸さは、彼ならではの上手さがあって感心させられます。

最初、ジャック・ニコルソンを観たのは、雑誌「スクリーン」の映画「イージー・ライダー」の紹介だったと覚えています。
この映画は、結構な話題作でした。

主演のピーター・フォンダと監督デニス・ホッパーによるアメリカン・ニューシネマの代表作と言われています。

1970年の公開です。結構、古い映画ですね。
この映画の中でも、なかなか個性の光る演技を披露しています。

映画のポスターで、アメフトのヘルメットをかぶってピーター・フォンダのバイクの後部座席に乗っているのが、ジャック・ニコルソンですね。

この映画で、初めてアカデミー助演男優賞にノミネートされました。

アバウト・シュミット

この映画「アバウトシュミット」を観ていると、ついつい主人公に感情移入してしまいます。

定年間際の人とかだと、結構リアルに感じてしまうと思います。

シュミットは、真面目な会社人間であり、家庭でも、真面目な夫と父親だったみたいです。
会社に貢献し、家庭でも、自分の義務を忠実に果たしてきたんですね。

ところが、そうはいっても、シュミットが思っているほど、周りの人々は、彼の事を評価はしていないようです。
こういうことって、生きていくうえで、誰もが経験し、時々思い知らされることのように感じます。

そういった悔しさや虚しさといった感情を、いつもながらにジャック・ニコルソンは、実に上手に表現しますね。

キャシー・ベイツ

この映画の中に登場するシュミットの娘ジーニーの婚約者ランドールの母親役で、キャシー・ベイツが出演しています。

彼女も、アカデミー主演女優賞を受賞した名女優です。
なかなか存在感のある味のある女優さんですね。

この映画「アバウトシュミット」の中で、シュミットがお風呂に入っていると、いきなり自分の裸になって一緒に入ろうとするシーンがあります。

キャシー・ベイツ、50代の半ばくらいです。
アカデミー女優のプロ根性というのか、ストーリーとほとんど関係のない部分で、感心してしまいました。

ダーモット・マリーニー

それと、もう一人。ジーニーの婚約者ランドール役で、ダーモット・マリーニーが、出演しています。

最初、ダーモット・マローニーとは気づきませんでした。
僕の好きな映画のひとつで、「ベスト・フレンズ・ウェディング」で主人公(ジュリア・ロバーツ)の親友役で出演していました。

かなりな二枚目だったんですけど、今回の「アバウト・シュミット」では、頭髪も、少し薄くなって、メキシコ人みたいな鼻ひげを生やしていました。

手紙

結局、シュミットは、一人娘に結婚を病めるように説得することはできず、結婚披露宴で、なかなか良いスピーチをするのでした。

結婚式も終わり、自宅に帰ると、留守中にンドゥグが暮らす施設のシスターからの手紙が届いていました。
手紙の中には、ンドゥグの感謝のおもいと彼が描いたが入っています。

その絵を観ながら、思わずシュミットは、大泣きしてしまうのでした。
この場面は、僕も、思わずもらい泣きしてしてしまいました。

リタイア

人生も、長年勤めてきた会社を、定年退職したり、仕事を引退したり、リタイアする時って、誰にでもやってくる問題ですね。

自分の理想とするような生き方ができた人って、どのくらいいるものなのでしょうか。
この映画の中のいろんな場面が、自分を観ているような気分になりました。

それでも、まだ人生は続いていくわけなんですが、人生って、結構大変だなぁとしみじみ笑える映画でした。

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