映画「レオン」より
レオン
何回観ても、この映画「レオン」は、傑作だと思います。
レオン役のジャン・レノとマチルダ役のナタリー・ポートマンともに、はまり役です。
映画のストーリーも面白いし、二人の演技も、リラックスしているというのか、ノビノビと演じている印象。
もう一人、麻薬常習者の悪徳警官ノーマン役のゲイリー・オールドマン。
なんか頑張り過ぎているような印象ですが、この三人の個性が、しっかりかみ合っていて良いですね。
付け加えますと、レオンの面倒を見ている町の顔役のトニーを演じているダニー・アイエロが、また良いですね。
やくざの親分なんだろうけど、結構面倒見がよくて義理堅い男の役柄。
というわけで、1994年、リュック・ベッソン監督によるフランス・アメリカ合作映画です。
レオンとマチルダ
レオン(ジャン・レノ)は、孤独な一匹狼の凄腕の殺し屋ですが、心根の優しい多少ユーモラスな面のある人物です。
どうも牛乳が大好物のようです。
いろんな場面で飲んでいますね。
一方のマチルダ(ナタリー・ポートマン)は、少しませた頭の良い家庭環境に恵まれない少女です。
同じアパートとに住む二人でした。
マチルダの父は、麻薬の密売に関わっていて、どうやら麻薬をごまかしたらしく、スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)に殺されてしまいます。
スタンスフィールドは、麻薬取締の捜査官でありながら、裏稼業では、麻薬の密売をやっている悪でした。
スタンスフィールドから、父や母、姉、弟を殺されたマチルダは、レオンのもとに身を寄せます。
最初は、自分の生活の中に他人が入り込むことを嫌っていたレオンでしたが、やがて、マチルダは、レオンにとってかけがえのない存在になっていきます。
孤独なレオンに、安らぎや温もりを与える人間になるわけでした。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/hFWBJgirKfw)
ナタリー・ポートマン
それにしても、マチルダを演じているナタリー・ポートマンは、驚きの美少女ですね。
映画「タクシードライバー」のジョディ・フォスターと重なってしまいます。
まま母や腹違いの姉とうまくいっていないマチルダが、レオンに「大人になっても人生は辛いの?」と尋ねる場面があります。
レオンが、「辛いさ。」と答えるのですが、こうした会話から、レオンとマチルダが、たがいを、かけがえのない存在として認識していく過程が、よく描かれています。
親子ほども年の離れた二人ですが、レオンの中にある純粋な幼児性の部分と、マチルダの少しませた賢さが、うまく惹きつけ合います。
ジャン・レノ
レオンのジャン・レノは、どこかユーモラスな殺し屋が、とても似合っていますね。
ファッションも、ウールハットや街頭の着こなしが、とてもスマートです。
外套を脱ぎ捨てると、その下には商売道具である拳銃がいっぱい隠されているのが、なるほどド思わせます。
さすが、フランスの俳優といったところでしょうか。
二枚目半から三枚目付近なキャラクターが、ジャン・レノの持ち味かもしれません。
孤独感
マチルダとレオンは、それぞれに孤独感を漂わせています。
そんな二人が、たがいの存在を認め合い、たがいになくてはならない存在になっていくのが、この映画の見どころでしょうか。
何となく共感してしまいますね。
結局、レオンは、死にマチルダは、一人ぼっちになってしまうのですが、もといた学校に戻っていきます。
マチルダは、なかなかのしっかり者です。
レオンから、銃の扱い方や殺し屋の流儀を教え込まれていましたが、きっと、この後も、逞しく人生を生きていくんだろうなと思うのでした。おそらく、レオンが残してくれて、ボスのトニーに託した財産を受け取りながら、将来は、結構成功しそうな感じですね。
ブラック・スワン
最後に、またナタリー・ポートマンなんですが。
2010年に映画「ブラック・スワン」で、アカデミー主演女優賞を獲得しています。
お恥ずかしいことに、映画「ブラック・スワン」を観てからかなりの時間、僕は、映画「レオン」のマチルダが、ナタリー・ポートマンだと気づきませんでした。
しっかりと女優として大成していってますね。
というわけで、今回は、映画「レオン」のご紹介でした。