映画「ある日どこかで」より
クリストファー・リーヴ
この映画「ある日どこかで」は、主演が、クリストファー・リーヴです。
ご存知、彼は、スーパーマンを演じて人気者になりました。
しかし、不運にも1995年(当時42歳)に、落馬事故で首から下が麻痺。
この事故により、俳優を引退。
そして2004年、52歳の若さで亡くなりました。
「スーパーマン」シリーズにも、四つの作品に主演していますね。
この映画「ある日どこかで」は、クリストファー・リーブが、スーパーマンの後に主演した映画です。
時空を超えた愛の物語ですね。
僕のとても好きな映画のひとつです。
ある日どこかで
人間、いい加減、歳をとってしまうと、妙に過去を懐かしんだりしてしまいがちのようです。
僕は、嫌なことを思い出すことが多いのですが、時々は、とても良い過去の出来事を思い出したりもします。
恋愛の思い出も、あまり良い思い出はないのですが、時々、胸がときめいたことが蘇ることがあります。
懐かしいような切ないような何とも言えない気分になりますね。
人間、似たり寄ったりですから、誰しもが、同じような気分を思い返すことがあるのではないでしょうか。
この映画「ある日どこかで」を観ると、本当に切なくてため息を洩らしつつも、胸がドキドキしてしまいます。
エリーズ
時空を超えて人を好きになるって、ホントにせつないですよね。
1972年の或る日、脚本家志望のリチャード(クリストファー・リーヴ)は、パーティ会場で、年老いた夫人から「come back to me」という言葉と共に、懐中時計を渡されます。
その後、リチャードは、脚本家になり忙しい日々を送っていました。
そしてある日、車で旅に出たリチャードは、通りかかったグランド・ホテルに宿泊します。
ホテルの資料室に入ったリチャードは、そこで、壁に掛けられた額縁の美しい女性の写真を見つけます。
彼女は、女優で、その昔、グランド・ホテルで公演をした女性だったのです。
その写真に写っている女性の写真が忘れられず、リチャードは、懸命に調査をします。
そして、彼女の名前は、エリーズ(ジェーン・シーモア)で、なんと1972年のパーティで、リチャードに懐中時計を渡した夫人だったのです。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/grBRsN7bysU)
タイムトラベル
エリーズは、1972年に、亡くなっていました。
彼女の愛読書が、リチャードの教師の著書である「時の流れを超えて」であることを知ります。
そして、エリーズの「come back to me(私のところに帰ってきて)」の言葉の意味を理解するのです。
そしてまた、リチャードは、1912年のホテルの宿泊名簿の中に、自分の名前を見つけます。
それからリチャードは、タイムトラベルに成功し、1912年へと旅立っていくのでした。
ただし・・、このタイムトラベルの方法に関しては、ちょっと疑問を持ちたくなるわけなんですよね・・。
何か、催眠術を利用するというようなやり方だったような。
スタートレックの熱烈なファンである僕からすると、やや幼稚で非論理的な方法の気がしました。
タイムスリップ
とにもかくにも、リチャードは、タイムトラベルに成功し、エリーズに再会します。
ふたりは、熱烈に愛し合うようになります。
エリーズは、女優としても成功への階段を上る途中であったのですが、リチャードとの人生を夢見るようになります。
ところが、リチャードが、彼の上着のポケットの中に1979年のコインを入れていたために、今度は、逆に現代にタイムスリップしてしまうのです。
それから後、リチャードは、何とかエリーズのもとに戻ろうとしますが、二度と過去にタイムトラベルをすることはできませんでした。
タイムマシン
時空超えたエリーズとリチャードの物語ですね。
タイムトラベルのやり方に、疑問が残るとはいえ、そんなことよりも、時間と空間を超えたストーリーに、じつに切ないものを感じてしまいます。
この記事の冒頭にも書きましたが、時間だけは、どうしようもないものに思えて仕方がありません。
時代が進んでいって、タイムマシンのようなものが実用化され、時を自由にコントロールできるような日は、訪れるのでしょうか。
仮に、そのような日が訪れたとしたら、人間は、本当に幸せになれるのでしょうか。
過去や未来になんて行けない方が、幸せなのかもしれせんね。
ホントに、観た後に、何とも胸が切なく、ときめいてしまう映画でした。