映画「パピヨン」より
パピヨン
この映画「パピヨン」も、今となっては、古い映画ですね。
原作は、アンリ・シャリエールという実在の人物の伝記小説です。
何でも、全世界で、1,000万部売れたとか。
このアンリ・シャリエールは、終身刑になって悪魔島に投獄されましたが、本人は、無実を主張。
投獄の後、脱獄に成功してからは、ベネズエラ市民権を獲得して余生を過ごしたようですね。
アンリ・シャリエールのプロフィールに関しては、ウイキペディアを参考にしています。
ずいぶん昔に、この映画を観た時、聞いたお話ですが、本の内容はというと、自慢話が多いというような評判でした。
それにしても、ドラマチックな人生を生きた人物であることには間違いありません。
二大スター
この映画の話題は、スティーブ・マックイーン(パピヨン)とダスティン・ホフマン(ルイ)の二大スター共演でした。
スティーブ・マックイーンは、すでに故人ですが、世界の映画史に残る大スターですね。
色んな大ヒット映画に出演しています。
一方のダスティン・ホフマンも、演技派の大スターです。
この映画では、偽札造りの罪で終身刑を言い渡された囚人役です。
パピヨンと同じ囚人生活を送り、二人は、親友同士となります。
この二人の対照的な生き方も、この映画のポイントですね。
悪魔島
実際に、当時のフランス国には、悪魔島(Devil’s Island)という刑務所があったらしいです。
重罪人を収容した刑務所ですね。
実際、政治犯であるとか終身刑の在任ばかりを収監していたようです。
脱獄は、ひじょうに困難な刑務所であったらしいですが、パピヨンは、脱獄に成功したんですね。
この悪魔島では、囚人たちは、強制労働をさせられており、一生母国のフランスに帰ることはできなかったんでしょう。
このような刑罰というのも、現代社会では、考えられないことかもしれません。
一部の狂信的な国家にあっては、このような状況が、現存しているとも聞きますけどね。
全世界的に、人権擁護の精神が強い現代ですから、悪魔島は、囚人たちにとっては、地獄のような島であったに違いありません。
脱獄
パピヨンは、あくまでも自由を求めて、何回も脱獄を実行しますが、その度に捕らえられ、悪魔島に連れ戻されてしまいます。
パピヨンと対照的に、ルイは、フランスにいる仲間(彼女?)が、自分を助け出してくれると信じています。
そんなルイに、パピヨンは、誰も助けだしてくれやしないと告げます。
考え方の違いから、反発する面もありましたが、同じ終身刑の囚人として暮らすうちに、二人には、おたがいを思い合う友情が生まれます。
結局、最後、二人は、無人島みたいな島に追いやられるわけなんですが。
脱出
パピヨンは、あくまで脱獄の計画を、あきらめてていませんでした。
そして、ついに島を脱出する方法を見つけ出します。
島の湾内から、ヤシの実で作った浮きに乗り、島を脱出する方法です。
パピヨンは、ルイに、一緒に脱出して自由の身になろうと誘います。
しかし、ルイは、そんな方法では、必ず死んでしまうから止めろと忠告するのでした。
そしてドラマは、ラストシーンに入ります。
(引用:YouTYubeより https://youtu.be/4XGWXmxmaoE)
自由の身
結局、パピヨンの誘いを断り、島に残る道を選んだルイ。
二人は、断崖の上で、万感の思いを込め別れを惜しみます。
ヤシの実で作った浮きを海に放り、断崖から海の中に飛び込んでいくパピヨン。
それを、じっと見つめるルイ。
波が、パピヨンの乗った浮きを、湾内から沖の方へ運んでいきます。
それを、見つめるルイ。
そして、パピヨンは、自由の身になるのでした。
選択
パピヨンは、実在の人物ですが、ルイは、おそらく架空の人物だと思います。
ラストシーンを観た時、当時の僕は、自分もパピヨンのように脱出する道を選ぶと思いました。
でも、今は、あまり自信がありません。ひょっとしたら、ルイのように、現状維持の居残りを選択するかもしれません。
入れ墨
パピヨンの呼び名は、パピヨン(蝶)の入れ墨をしていたところからつけられた名前のようです。
日本でも、終身刑で投獄された囚人が、無実を訴え続け90歳以上の高齢になったニュースがありましたね
。彼の人生は、ほとんどの時間を、獄中で過ごしたんですよね。
無実化有罪かは別としても、とても辛い人生です。
あくなき自由への挑戦を続け脱獄に成功したパピヨンは、凄いです。
パピヨンのように、夢をあきらめてはいけませんね。