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高機能自閉症のザ・コンサルタント

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               映画「ザ・コンサルタント」より

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ヒーロー(!?)

なかなかユニークというか、これまでに、あまりお目にかかったことのないヒーローなのが、この映画「ザ・コンサルタント」のクリスチャン・ウルフです。

この役柄を、ベン・アフレックが演じています。

表向きは、天才的な会計士ですが、裏の顔は、こちらも、天才的な狙撃の腕を持つ殺し屋といったものです。

クリスチャン・ウルフの人物設定としては、生まれつき高機能自閉症なんですね。

途中で、両親が、離婚。
そして、軍人の父から、厳しい社会を生き抜いていくサバイバル能力養成訓練を受けます。

そのひとつで、東洋人の先生から、厳しく格闘技を教わります。

父の仕事の関係で、転校が多いようでしたが、同級生からいじめを受けると徹底的に報復することを命令されたりしますね。

こうして、ちょっと個性的すぎる主人公が誕生しました。

ベン・アフレック

俳優のベン・アフレックも、この映画の主人公に似て、多彩な人物です。

マット・デイモンと共同で書いた脚本「グッド・ウイル・ハンティング」では、アカデミー脚本賞を受賞しています。

この映画も、なかなか面白かったですね。

最近では、「バットマvsスーパーマン ジャスティスの誕生」で、バットマン役を演じています。

個人的な感想ですが、どちらかと言うと、「ザ・コンサルタント」のクリスチャン・ウルフ役の方が、似合っていると思います。

バットマン役の方は、何となくダサい印象を受けました。

温かみのある人間味のあるバットマンの像としては、雰囲気あるとも思ったんですけどね。
バットマングッズを駆使して悪と戦う近代的バットマン像とは、少し合わない感じを受けました。

また、脚本家の一面だけでなく、映画監督、映画プロデューサーとしても活躍しているようです。

クリスチャン・ウルフ

裏社会の危険人物たちの帳簿を受け持っているクリスチャン・ウルフですが、表面は、どちらかというとダサい印象の田舎の会計士です。

そんな彼に、ある大企業から財務調査の依頼が来ます。

会社の管理職者の中に、使い込みをしている者がいるらしいという調査なんですね。

会社の経理の一人、アナ・ケンドリック演じるデイナが、調査に協力します。

ウルフは、10年以上に及ぶ会社の資料を、一晩で、調査してしまいます。
なかなかすごい天才計理士です。

高機能自閉症のウルフは、人との交流を拒んでいるのですが、次第に、デイナには、心を開いていきます。

かくして、なにやらかにやらで、会社の秘密を知ったために、命を狙われるようになるのですが、すべての敵を、返り討ちにしてしまうんですね。

傑作なのが、会計調査を依頼した悪の一味が雇っている殺し屋のリーダーが、なんとウルフの実の弟だったというところ。
実の弟も、殺し屋家業をやっていたのでした。

さんざん途中まで銃撃戦を交えながら、戦いの途中で、相手が兄弟であることに気づくのです。

血も涙もない殺し屋の弟が、高度自閉症の兄に対しては、驚くほど愛情が深いという点が感心します。

(引用:YouTubeより https://youtu.be/6or2Z629qmQ)

高機能自閉症

 余談ですが、高機能自閉症について、調べてみました。

高機能自閉症とは?‐高機能自閉症とは、他者との社会的関係の困難さ、言語発達の遅れ、限定的・反復的な興味やこだわりがあり、知的発達の遅れを伴わない障害です。(LITALIKOりたりこ発達ナビより引用)

ウルフは、日常生活では、いつでも移動が可能なように、トレーラハウスを所有しています。

このトレーラーハウスの中には、パスポートや現金、様々の武器が整理されています。

面白いのは、資産運用の為にでも購入したのかと思われるルノワールやジャクソン・ポロックの絵画を所有しているところです。

じつは、こういった芸術的な絵画も、好きなようです。

こういった用意周到さも、高機能自閉症の一面のあらわれなのでしょうか。

続編(?)

最後になりましたが、ストーリーの中で、ウルフと知り合うデイナ役のアナ・ケンドリックが、なかなか良かったですね。

そんなに美人でもないですが、控えめで優しそうな女性で好印象でした。

それと、ウルフを捜査する警察のお偉いさん役のJ・K・シモンズが、渋い役柄を好演していました。

これから、この映画「ザ・コンサルタント」、続編は、作らないんでしょうか?ベン・アフレックにとっては、当たり役になりそうな感じもしましたけどね。


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