映画「スタンド・バイ・ミー」より
スタンド・バイ・ミー
「スタンドバイミー」は、映画だけじゃなく、挿入歌も、大ヒット曲ですね。
この映画を観るとき、いつも、反則だぁって思うんですよ。
僕の心の中の一番弱い部分を、つつかれる様な気がしてしまいます。
誰でも、想い出の中に、切ない、人に言えないような哀しい思いを持っているものではないでしょうか。
ステイーブン・キング
この映画って、ずっと小さい頃から観ていた映画のような錯覚を受けるんです。なんとなく1950年代頃作られた映画かなっていう感じです。
(実際、映画のストーリーは、1950年代。)
この頃って、ロカビリー音楽や強いアメリカの象徴のような時代の気がします。この映画も、そんな時代に作られた映画のような錯覚を受けるんです。
実は、この映画、スティーブン・キングの原作なんです。
ちょっと意外な気もしますね。
「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」、「キャリー」の原作者でもあります。
出演者たち
イントロは、この手の映画の手法ともいえる主人公の回想シーンから始まります。
新聞に掲載されている、少年時代に心の交流のあった親友の死の知らせ。
唯一、自分という人間を理解してくれた親友とも呼べる友の死の知らせ。
主人公ゴードン役のウィル・ウィントンは、「スタートレック The Next Generation」にも、出演していました。
(別の記事で書く予定なんですが、僕は、熱狂的なトレッキーなんです。)
それともう一人。ウィルの親友、クリストファー役のリヴァー・フェニックス。
彼も、有名ですね。
残念なことに、彼は、若くして、麻薬の常習により急死しています。
この映画に出演している四人組も、現在、年齢的には、40台になっています。
それと、ちょっと余談になりますが。
何と、大ヒットの「24」のジャック・バウアー役、キーファー・サザーランドが、四人組をいびる年上の悪役で登場しています。
やっぱり、なかなかの演技ですね。
物語
四人組の中の一人、バーンが、兄の会話を盗み聞きしてしまいます。
町から数十キロ離れた森に、死体が放置されているというものでした。
四人は、最初の発見者になり有名になろうと旅に出るというストーリーです。
この旅の途中での彼らの会話の中には、彼らの家族のこととか、それぞれが持つ悩みや将来の夢などが、語られます。
映画のタイトルである「スタンド・バイ・ミー/Stand by Me」って、「僕を支えていてほしい」というような意味ですね。
劇中で、クリストファーが、ウィルに対して、「僕が、君を守ってやるよ。」というセリフがありましたね。
まだ少年の二人の友情を表現した言葉なんですね。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/gozRrRCtj6E)
親友
僕も、そうだったんですが、小さい頃、小学生や中学生の頃って、楽しいばかりじゃなかったような気がします。
まだ、表現力が無くて、自分が伝えたい思いとか気持ちを、なかなか伝えれなかったと思います。
それを、自分の内側だけにとどめておくしかないというのは、子供心につらいものがあった記憶があります。
だから、そんな自分の気持ちを打ち明けることができて、自分を理解してくれる親友というのは、本当にかけがえのないものだったんですよね。
特に、思春期というのか、まだ幼さの抜けきらない時代に遭遇した親友は、いつまでたっても忘れることのできない存在です。
ウィルとクリストファー
彼らの死体探しの旅は、結局、大した成果もなく終わります。
小さい頃の旅で経験した色んな事は、幼いなりにいつまでもも心の隅に残る思い出になります。
中でも、特にウィルとクリストファーは、おたがいが抱えている悩みや苦しみを語り合い、心の触れ合いを感じます。
人生で出会う多くの人達がいても、なかなか真に心の触れ合う人は、ごくわずか気がしますね。
そして、時は、過ぎていき幼い少年たちも、やがて青年になり、大人になり、親になっていきます。
ウィルは、その後、小説家になり、クリストファーは、弁護士になったんですね。
クリストファーの死
大人になると、少年時代のように、いつも行き来をして交流をすることもできなくなりますよね。
そんなウィルが、ある日、新聞で、クリストファーが、刺殺されたという記事を読むのです。
遠い過去の時代に、たがいを語り合った親友の死を知る。
何とも言えないつらさと郷愁。
1950年代を題材にしたアメリカ映画には、独特の雰囲気のようなものがありますね。
大人になった人間が、ときどき振り返っては、懐かしさと郷愁を感じてしまう世界がある気がします。
古き良き時代などと云いますが、生きている時間は流れていき、想い出は、過去のものになってしまいます。
結局、今を、大切に生きるしかありませんね。
振り返る過去っていうのも、良い思い出ばかりではないし、嫌な思い出が、結構ありますよね。
でも、頑張って、良い思い出になる生き方をしたいですね。
映画は、本当に良い先生かもしれません。