アカデミー賞授賞式
今年の第89回アカデミー賞授賞式作品賞部門は、ちょっと信じられないアクシデントがありましたね。
プレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイのコンビが登場。
作品賞の発表で、なんと、「ムーンライト」が受賞作品のところを、「ラ・ラ・ランド」と発表してしまいました。
渡された封筒が、間違っていたというようなお話でした!
前代未聞のニュースでした。特に、ウォーレン・ベイティは、とんでもない冷や汗をかいたことでしょう。
黄金のコンビ
ところで、このウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイのコンビ。
往年の話題作「俺たちに明日はない」の黄金のコンビであります。
実在のアメリカン・ギャング「ボニーとクライド」をモデルにした話題作でしたね。
僕の映画のDVDコレクションにも、もちろん入っています。
ウォーレン・ベイティは、女優のシャリー・マクレーンの弟であることは、有名ですね。
僕が、ウォーレン・ベイティを初めて観た映画は、「草原の輝き」という作品でした。カッコいいというかハンサムというか、憧れました。
余談ですが、奥さんのアネット・ベニングさん、素敵ですね。
大ファンです。
フェイ・ダナウェイも、色んなヒット作に出演しています。
僕の印象では、スティーブ・マックイーンと共演した「華麗なる賭け」ですね。都会的なファッションセンス抜群の女性のイメージです。
ボニー・アンド・クライド
この映画は、「Bonnie and Clyde」が原題で、実在したアメリカン・ギャングを素材にした映画でした。
1967年のアメリカ公開です。
日本では、昭和42年になりますね。
ボニーとクライドの二人は、1930年代に、活躍した(?)ギャングでした。年代的には、アメリカも、世界恐慌の時代です。
銀行強盗を繰り返すわけですが、貧しい人達からは、金を奪わないという感じの義賊的ヒーローだったのでしょうか。
このボニーとクライドの二人に、クライドの兄役、ジーン・ハックマンとその妻、それと、途中から仲間に加わるガソリン・スタンドの店員のモス。
この五人で、片っ端から銀行強盗を繰り返すんですね。
上手いこと警察の捜査をかいくぐりしていましたが、結局最後は、警察の待ち伏せにあい、銃の一斉射撃を浴びて死んでいくというストーリーでした。
衝撃のラストシーン
この映画のラストシーンが、当時かなり話題になりました。
この作品の頃から、アメリカン・ニューシネマというような名前が出てきたようですね。
Wikipediaによりますと、アメリカン・ニューシネマとは、1960年代後半から1970年代にかけてアメリカで製作された、反体制的な人間(主に若者)の心情を綴った映画作品群を指すとのことです。
この映画の他に有名な作品では、「イージー・ライダー」があります。
ともに、ラストシーンがショッキングです。
ウォーレン・ベイティ
確かに、ウォーレン・ベイティは、俳優としても人気がありましたが、映画プロデューサーとしても、なかなかやり手な印象があります。
僕の記憶に残る作品としては、「シャンプー」「バクジー」でしょうか。
ウォーレン・ベイティは、じつはプレイボーイとしても、名を馳せていました。
お相手の女性陣の名前は、割愛させていただきますが、あれだけのハンサムで、おまけに才能も豊かな男性とくれば、モテるのは当然と言えば当然かもしれません。
現在は、すでに80歳になっています。
それでも、アカデミー賞のプレゼンターで登場した彼は、なんとも素敵なおじいさんになっていましたね。
そんなプレイボーイだった彼も、映画「めぐり逢い」で共演したアネット・ベニングと結婚し、今もおしどり夫婦を続けているみたいです。
余談ですが、この作品のアネット・ベニングは、本当に綺麗で魅力的ですね。
ウォーレン・ベイティが、年貢を納めたのが判ります。
平和な暮らし
世界恐慌時代のアメリカが生んだギャング、ボニー・アンド・クライド。
この映画の中で、ボニーとクライドが、会話の中で、「普通の人間に戻りたい」というようなことをいうシーンがあります。
二人は若くて、時代の閉塞感みたいなものに捕らわれて、銀行強盗をやっていたようです。
でも、ある時に、平和な暮らしを望んだことは、ちょっと悲しいシーンでした。
若い時代の僕が、そんなことを感じて観ていたのを、思い出しました。