映画「42~世界を変えた男~」より
ジャッキー・ロビンソン
僕の大好きなスポ根実在の映画です。
スポーツに限らずですけど、人種差別や偏見に対して勇気ある行動をとって世界を変えていくストーリーって、感動的です。
こういった映画は、予告編を見る段階から涙が出てしまうんです。
結構、このジャンル、スポ根実在編というのは、名作が多くありますね。
今回は、黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンのお話です。
日本人大リーガー
野茂英雄投手が、海を渡って大リーグに挑戦し、大成功を収めました。
当時は、まだ日本のプロ球界から大リーグに行くということが、現在のようには、簡単にできる時代ではなかったようです。
その当時、アメリカにいる僕の友人から聞いた話では、アメリカの新聞は、野茂一色だよというものでした。
億単位の年俸を捨てて、自分の夢にチャレンジしてきた日本の侍、というような捉えられ方だったようです。
野茂選手も、新しい時代の扉を開いたパイオニアだったんですね。
その後、日本の球界からは、投手に限らず、野手を含め多くの選手が、大リーグに入りました。
イチロー選手なんかは、安打数の世界記録まで打ち立て、いまだに現役続行中。
スポーツの世界には、こういったドラマが、詰まっていますね。
人種差別
アメリカは、異民族の集合体の国家ですね。
まだ、ほんの半世紀位前まで、黒人は、トイレも白人と別々、レストランなんかも、黒人お断りのお店が、いっぱいありましたそうです。
こういった人種差別というのは、アメリカに限らず、多くの国で見受けられるようですね。
単一民族であっても、身分の上下であるとか、男尊女卑であったり、ひいては、背が低いだの容姿が悪いだの・・、キリがありませんね。
とにかく、そうした人間世界の人種偏見の中から、人種差別からくる幾多の困難を克服して伝説を作った人物が、ジャッキー・ロビンソンでした。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/dBzlO87_Qsk)
背番号42
背番号42は、現在、アメリカのすべての野球チームで永久欠番になっているそうです。
ジャッキー・ロビンソンが、いかに偉大な野球選手であったかを証明するものですね。
主演のジャッキー・ロビンソン役は、チャドウイック・ボーズマン。
最近では、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にブラックパンサー役で出演しています。
二枚目で、インテリな雰囲気の俳優ですね。
大リーグのドジャースに入団したジャッキーですが、最初は、チームメイトからさえも、黒人であるがゆえに受け入れてもらえません。
しかし、ゼネラル・マネージャーのリッキーは、「やり返さない勇気を持て。」とアドバイスします。
名言ですね。
「やり返す勇気ではなくて、やり返さない勇気。」
このリッキーを演じているのが、ハリソン・フォードなんです。
スター・ウォーズやインディ・ジョーンズの二枚目俳優も、良い感じの老け役になりましたね。
とても良い感じです。
ジャッキーのやり返さない勇気が、最初は、チームメイトの心を動かし、やがて多くのアメリカ人の賛同を得ていきます。
スポ根実在編というジャンルは、大体このパターンが多いんですが、個性と魅力ある俳優陣が、わざとらしくなく素直に感動を生み出しています。
アメリカ映画
ずっと前から感心していることなんですが、アメリカ映画って、スポーツを題材にした映画を作る時でも、リアリティを大事に丁寧に作っています。
野球の場合だと、スローイングにしてもバットスイングにしても、とても本物です。
想像なんですが、かなり専門のコーチから指導を受けているのでしょう。
良い仕事してますね。
アメリカという国は、スポーツに限らずですけど、実に多彩な人材の宝庫ですね。
いじめ
日本では、未だにいじめの問題が、社会問題になっています。
今に始まったことではないかもしれないけれど、いじめは、絶対にダメですね。
ジャッキー・ロビンソンのような強い人になりたいものです。
ジャッキーを、けなし続ける相手方のチームの監督に対して、最初は、差別していた同僚の選手が、敢然とジャッキーの味方になって応援します。
やっぱり、こうした周りの共感や優しさが必要ですね。
やられたらやり返すことも必要かもしれないけれど、やられた時にやり返さない勇気っていうもも、考えてみるべきかもしれませんね。
あんまり偉そうなことを言える僕ではありませんが、お薦めの映画でした。