映画「ベスト・フレンズ・ウェディング」より
ディオンヌ・ワーウィック
ディオンヌ・ワーウィックと云えば、僕の大好きなホイットニー・ヒューストンの従妹になるようです。
早世の天才、ホイットニーの歌「I will always love you」も、とても素敵でしたが、映画「ベスト・フレンズ・ウェディング」の挿入歌で使われているディオンヌの曲「小さな願い/I say a little prayer」、大好きです。
昔から、映画とは別に、音楽的にも大好きな曲だったんですが、映画を観て、あらためてこの曲が支持されていることを感じました。
ただし、YouTubeなんかで色々観てみると、本来はポピュラーなラブソングだと思うんですが、やたらとヒップホップ系にアレンジしているのは、あまり好きになれませんね。
(個人的な感想です。)
それは、ともかくも、素敵な映画です。
約束
27歳になった時に、お互いに独身のままであったら、結婚しようと約束して別れた二人でしたが・・。
ジュリア・ロバーツ演じるジュリアンは、27歳を直前に控え、胸をときめかせて、元カレのダーモット・マローニー演じるマイケルからの連絡を、心待ちにしていました。
待ちに待った電話がありますが、それは、ジュリアンの期待を、大いに裏切る電話でした。
なんと、彼女ができて、結婚が決まったから、親友として出席して欲しいという連絡でした。
失意のどん底に突き落とされるジュリアン。
そして、何とかマイケルを取り戻そうと、出かけていくのでした。
・・こう書くと、いかにもドタバタなドラマな感じなんですが、都会的な洒落の利いた映画になってます。
登場人物
登場人物たち一人一人の心理模写が、判りやすくしっかりと描かれている感じ。
ジュリアは、やり手のキャリアウーマンなのですが、なかなか優しい品のある女性なんですね。
マイケルの婚約者は、なかなか良い性格の愛すべき女性でしたし、彼女の家族も、皆、善良で明るい愛に溢れた人達でした。
そして、もう一人。ジュリアの同僚、ゲイのジョージ。
彼が、とても良い役柄ですね。
ジュリアの彼氏ということになって、助っ人として結婚式に現れるんですが、とても友人思いの優しい親友です。
レストランでの親睦会で、ジュリアとのなれそめを訊かれた時に、ゲイの彼(?)が歌いだすのが「小さな願い」です。
最初は、ひとりひとりが、ワンフレーズずつ歌うんですが、やがてレストオラン中のお客が、全員合唱するというパターンです。
なんか、愛に溢れていて、思わず微笑んでしまいます。このパターンって、わりとアメリカ映画で出てくると思うんですよね。
(引用:YouTubeより https://youtu.be/dEg7c7BT784)
船の上のシーン
そのシーンとは別に、船上で、ジュリアンとマイケルが、二人だけで会話する場面があります。
マイケルが、ジュリアンに言います。
「君は、僕の大切な親友だ。これが、君との最後のデートだと思う。(中略)婚約者のキム(キンバリー)は、僕に言う・・。愛していると感じた時は、大きな声で、そう叫びなさい!‐さもないと、時は、矢のように過ぎ去る。」
ジュリアンとマイケルが、船上で手を重ねあって踊ります。
とてもロマンチックな、少し切ないシーンです。
ジュリアが、思わず涙をこぼす場面は、ほんとに切ないですね。
ラストシーン
結局、マイケルは、キムと結婚式を挙げます。
マイケルがキムと、車で出発して去ってしまった後、寂しさの中にいるジュリアンに、携帯電話がかかってきます。
親友のゲイのジョージからでした。
彼は、結婚式の会場にいて、傷心のジュリアンを見守っていました。
ラストシーンで、「小さな願い」ダンスバージョンで、ジュリアンとジョージが、笑いながら楽しく踊ります。
なかなか洒落たラストシーンでした。
親友
失恋、親友、愛、等々。
あまり大げさにではなく、ユーモアと都会的な洒落っ気で描かれたコメディタッチの恋愛映画ですかね。
失恋するのは、世の常ですが、理解し合える、自分を理解してくれる親友って大切ですね。
失恋した時に、しっかりと愚痴を聞いてくれる人って大事にしないとね。